謝花直美「証言 沖縄「集団自決」−慶良間諸島で何が起きたか」( 岩波新書、2008年)
教科書検定での「軍強制」削除でクローズアップされた沖縄戦「集団自決」。検定での 「修正」理由は、大江健三郎著の岩波新書「沖縄ノート」が日本軍責任者の名誉を毀損したとして提訴された訴訟の存在でした。
教科書検定に沖縄戦を体験した人々は大きな衝撃を受け、その怒りは2007年9月29日の11万人の県民大会に結集しました。この本は、2005年から沖縄タイムスが始めた「挑まれる沖縄戦」キャンペーンの記事から、慶良間諸島の戦争体験者の「集団自決」をめぐる聞き書きを再構成したもの。自らの家族を手にかけた「集団自決」の記憶は、生き残った人の中でも封印されてきました。この本で体験を語った人の半数が、初めて戦争体験を話しています。あえて辛い記憶に向き合った源にあるのは「歴史を歪曲してはならない」という思いです。
「集団自決」がいったい何であったのか、事実を知るために一読をおすすめします。
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