「高校生と裁判」
大阪弁護士会の活動のひとつに、高校生に対する法教育活動があります。私は、その活動の一環に参加し、今年2回ほど高校生と直接接する機会がありました。
まず、1月に、山室弁護士とともに府立刀根山高校のカリキュラムである1年生の「模擬裁判」に講師として参加しました。
裁判員制度を意識した模擬裁判の内容は、独自に作成した殺人事件に基づき、弁護士役、検察官役、裁判官役、被告人役、証人役の生徒がシナリオに従い教室で裁判を行って、それを見た数グループの生徒たちが議論して有罪・無罪を判断するものでした。模擬裁判は、1時限×3日間行いました。当初は、少し落ち着きのなかった生徒さんもいましたが、最後は、皆、有罪・無罪の自分の意見を根拠に基づいて述べ、真剣に議論していました。ここで驚いたのは、全てのグループが無罪を言い渡したことです。事前に「推定無罪の原則」を説明したのもありますが、そのことをよく頭に入れて検討していた結果だと思います(シナリオの内容から、私と山室弁護士は有罪意見が大半を占めると予想していました)。
そして、8月には、夏休み中である大阪教育大付属天王寺高校のカリキュラムの一環である「裁判傍聴」に携わり、10名の高校生グループの引率をしました。
刑事裁判の傍聴でしたが、傍聴する前に弁護士会館の一室で生徒さんに刑事裁判の流れなどを簡単に説明し、それから傍聴に臨みました。10名の生徒さんは、皆真剣な眼差しで傍聴し、必死にメモを取っている子もいました(中には眠そうな生徒さんもいたかな…)。2件の刑事事件の傍聴を終え、生徒さんから裁判の感想を聞いたところ、「テレビで見て想像していたのとは違う。」「生の裁判の緊張感が伝わってきた。」「このような(傍聴する)経験ができて本当に良かった。」と一同有意義な時間を過ごすことができたようでした。その感想を述べるときの若者のキラキラした眼が印象に残っています。
この2つの経験を通して、物事をよく考えて意見できる高校生たちはすばらしい!日本の未来は明るい!と素直に感じました。これからも、法教育に携わっていきたいと思います。
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