感動の舞台に立ちました
5月11日、大阪・憲法ミュージカル2008『ロラ・マシン物語』が大盛況のうちに幕を閉じました。4カ所5公演で延べ5200人以上を動員した、非常に大きな取り組みとなりました。私はこのミュージカルに出演者として参加しました。
正直、初日の本番当日まで、不安でいっぱいでした。テーマは「慰安婦」、ミュージカルで憲法の持つメッセージを表 現する、しかも約100人の出演者はほとんどが素人。1月から毎週稽古を重ねてきたものの、果たして稽古通りに歌い踊ることができるだろうか。客席は埋まっているだろうか。そして、メッセージは観客に届くのだろうか。
しかし、そんな不安は幕が開くのと同時に吹き飛びました。ほぼ満員の客席。割れんばかりの拍手。ひとつひとつの歌・ダンスが会場全体に、そして観客のひとりひとりに伝わり、広がっていくような感覚がありました。
1時間45分の公演は、あっという間にフィナーレ、そしてカーテンコール。会場を包み込んだ拍手は、私も含め出演者にも感動の涙を与えてくれました。その瞬間、この舞台に立てて良かった、参加して良かったと心底感じることができました。
このミュージカルは、多くの人に、憲法について考えてもらうきっかけになれば、との思いで始まりました。これだけ多くの人に足を運んでもらい、想像以上の大きな広がりと反響があったことは、このミュージカルや「慰安婦」「憲法」といったテーマに対する、出演者・スタッフの想いが届いたからだと思っています。また、私自身もこのミュージカルが「慰安婦」の問題や、憲法について考えるきっかけになりました。そして何よりも、多くの出演者・スタッフと出逢い、ともに困難を乗り越え、一つのものを創りあげることができたこと、この大きな取り組みに出演者のひとりとして参加できたことを誇りに思っています。
次回があるかどうか現時点では未定ですが、もし機会があれば、また参加してこの市民で創る「憲法ミュージカル」の取り組みを、より大きなものにしたいと、そしてもう一度感動の舞台に立っていたいと思っています。
最後に、このミュージカルに携わって下さったすべての方に、そして、観に来て下さった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
(増井)

ミュージカルの舞台裏
4月26日から5月11日まで4回にわたって憲法ミュージカル『ロラマシン物語』が上演されました。私はこのミュージカルでスタッフとして参加していたので、その舞台裏をご紹介したいと思います。
ミュージカルの舞台裏では、出演者と同じようにスタッフも奮闘していました。スタッフの仕事は本当に幅広く、練習が始まったばかりのころは、練習場所の会場予約・衣装や小道具の搬入作業・出演者に配る練習後のニュースレターの編集・衣装代金の清算などの細部にわたる事項について、どのようにすれば出演者が快適に練習できるかを何度も会議で議論しました。その後本番が近づくにつれてどんどんスタッフの役割は増えました。合宿の準備・チケットの販売・広告やパンフレットの作成などの広報活動・会場の手配など挙げればきりがありません。平日はみんな仕事をしている上に、なにをするにも初めてのことで、みんなパンク寸前の状態で頑張りました。
でも本番の公演後に、会場から出てくる出演者の顔は、もう達成感に満ち溢れていて、感動と、胸に突き刺さるような、訴えるものがありました。
この憲法ミュージカルは一般の人がそれぞれ違った思いを持って始めたものでした。オーディションで出演者は「歌・ダンスが好き」「ミュージカルや表現することが好き」「戦争の悲惨さを伝えたい」「人前に出てみよう」と個々の思いで自己PRをし、そして少しの勇気を持って参加を決意したのだと思います。その後、同じ舞台を作り上げていく上で出演者は一つになり、さらに舞台上では一人の立ち姿でさえも見る者にメッセージを伝えることができるほどになっていました。私は練習を終えた出演者を見て、何度「私もオーディションを受ければよかった。」と思ったことかわかりません。
ミュージカルの公演を最初から最後まで通して見られたのは本番当日だけでしたが、その時には涙が止まりませんでした。本番を迎えることが出来た安堵感があったのはもちろんですが、それ以上に「一人一人が参加しようという小さな勇気を持てば、これほど大きな達成感や普段とは違う感情が生まれるのだ。」と思うと、自然と涙が出てきました。全ての公演日程を終え、いまは「終わってしまったあ!」という感じです。
スタッフとしての数ヶ月間は正直大変でしんどかったですが、ミュージカルを通してたくさんの出会いがありました。初めての場所で初めての人と出会うごとに、そこから生まれる感情や出会いは私にとって大切なことでした。
憲法を身近に感じてもらい、戦争の悲惨さを伝えることをテーマにミュージカルをしてきましたが、大きな収穫はこのストーリーを通じて、参加した中学生、高校生、そして私たちみんなが、戦争で起こったことの一部でも伝えながら、知ることができたことです。
長いようで終わってしまえばあっという間でしたが、濃くてすごく良い経験ができた数ヶ月間でした。
次にミュージカルがあったら、出演者としてオーディションを受けてみたいなぁと思ったりして・・・。
(柿内)

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