フェニキア人がシチリアに伝えたことで、現在まで続いているものは、まずモツィア島対岸の製塩等である。モツィアの塩は、ヨーロッパでも有名で、小粒で一つ一つが透きとおるほど美しい。味はにがみがなく、極端な言い方をすれば、甘みがある位で、今回の旅行では「モツィアで食塩を買おう」というのが合い言葉になっていた。
もう一つは、ぶどうやオリーブの苗を伝えたとことである。
特にぶどうは、フェニキア人の築いたマルサーラの町が知られている。古代フェニキア人は、この町にワインの醸造法を伝えた。その後永々と製造され続けていたが、16世紀になってイギリス人の実業家ジョン・ウッドハウスがマルサーラでワイン産業を興し、現在もデザートワインとして、マルサーラワインは世界的に有名である。
翌日は、フェニキア人の町に行くのであるが、まず、セジェスタに立ち寄ったので、そこから始めることにする。 |