| 礼文島は南北に30キロメートル、東西で最大8キロメートルの細長い島で、日本海に浮かんでいる。南からは対馬海流が、北からはリマン海流が流れている。この島の歴史は古く、新生代第三紀頃に海底が隆起してできたもので、安山岩、玄武岩の柱状、板状の節理が現れており、島の大部分は超塩基質の岩石である蛇紋岩から成っている。
このような中で、礼文島の高山植物は、サハリンやカムチャッカ、アリューシャン列島と同じ北方系の植物が多く、しかも本土では2,000メートル級の山々に咲く花が、ここでは海抜0メートルで咲いており、高山に登らなくても、高山植物が容易に見られ、その点でもこの島は魅力ある島として、多くの人々を集めているのである。
南北に細長い礼文島の南の端では、桃岩展望台ユースが高山植物との出会いの代表的コースの一つである。
観光バスのしっかり者のお姉さんのガイドに連れられて、高山植物の名前の説明を受けながら、桃岩展望台に向けてゆっくり登っていく。まず目につくのは、薄紫色のチシマフウロウの花である。僕達がよく見るのは、ピンクのハクサンフウロウであるがここではチシマフウロウである。それにレブンシオガマがここかしこに咲いており、あまりの多さに高山植物とは見えない様である。ヨツバシオガマとの区別はよく分からないが、レブンシオガマの、こぶりのように思える。近くに遠くにエゾカンゾウの黄色の花が風にゆれている。一目見るとニッコウキスゲとそっくりであって、これも区別が分からない。黄色の花といえば、センダイハギや、ミヤマキンポウゲ、レブンキンバイソウなどがところどころ咲いているのに出会う。エゾイブキトラノオも地味な花ながら、多い。
美しいと思ってカメラを向けるのであるが、この日は朝から風がきつく、温度も11,12度で寒いので、シャッターを押すチャンスをつかむのが難しい。
カライトソウは、紫紅色の花でバラ科ワレモコウ属である。足元ではラン科のハクサンチドリや、舞鶴草が見られる。
桃岩展望台からもう少し元地灯台の方向に行ったところでは、小さなレブンウスユキソウが4つ、5つ咲いており、紫のレブンハナシノブも珍しかった。
昼食は、船泊の漁業組合が経営している店で100gのウニ丼を食べて、その後スコトン岬に行って、強風にあおられた。ホテルへの帰り、高山植物園に寄って、鉢植えのレブンアツモリソウを撮影して早めにホテルに帰った。
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