早く帰るグループは、1時すぎのフェリーに乗ることで、山には行かないことになった。残りは、ホテルのおかみさんに相談して、礼文林道コースから西にそれて、西海岸の礼文滝往復がよいということになった。朝食6時30分、出発7時30分、ホテルのご主人が、桃岩コースの手前の礼文林道コースの入口まで車で送ってくれることになった。大体、往復4時間のコースということである。小雨、強風で気温は10度、体感温度はもっと低いと思われる。道は歩きやすく、道端にはハクサンチドリが咲いており、小高い稜線に出ると、あたりはみどりの牧場といった感じで美しい。すぐ近くに海が見えるというとのも礼文島ならではのことだ。
このコースで一番のメインは、レブンウスユキソウの群生地が登りだして40〜50分のところにあることだ。この時期は丁度、レブンウスユキソウが満開で、強風の中でも美しい花を撮影することができた。僕の見たウスユキソウの中では、ハヤチネウスユキソウに次いで美しい白の星形の花である。ヨーロッパアルプスで有名なエーデルワイスで、この花は、もはやヨーロッパアルプスでは見られなくなり、中国の四娘姑山か、日本の山々で見られるのはなんだか、皮肉っぽいことだと思われる。
この群生地には、監視小屋があり、ここを過ぎるとコケモモの花の群生地が出てくる。この花の附近で淡黄色のネムロシオガマの花を見つけた。この花は、根室や礼文島南千島、サハリンなどで生きる多年草で、レブンシオガマの赤は多いが、この色はこの場所だけではじめて見つけたものである。
もう少し進むと、左手、礼文滝に下る道に出てくる。この道に入ると、なぜか急にゴゼンタチバナの花が道沿いに咲いており、その巾に
舞鶴草も白く咲いている。
この礼文滝への道は、ひどい急坂で道沿いに張られたロープを握って下らないと、ずるずる滑り落ちる。樹林帯に来て、すぐこんどは登りになる。川が見える展望台まで到着したが、前方は又すごい急な坂道である。この展望台から下をのぞくと、その斜面全体にレブンウスユキソウが咲いていた。

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